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ブリティッシュブラスバンドとは?    
 ブリティッシュ…、という名の通りイギリス生まれの合奏形態です。 その祖先は、200年前のイギリスの街角で、募金を募るために賛美歌を日々演奏しつづけた「救世軍」という名の金管4重奏団でした。それが現在の形になったのは、19世紀中頃より炭坑で働く人々のために金管バンドが結成され、急速に各地に広がっていったためといわれています。辛い労働の中の「安らぎ」の場として(クラブ活動の様なもの)、それぞれの企業でバンドがどんどん作られていきました。
 その数あるバンドの中で、次第に競争が始まり、各地でコンクールが盛んに催されるようになると、個々のバンドでまちまちだった編成も統一されました。メンバーの演奏技術も向上して、いい結果を出そうと懸命に練習に励むようになったのでしょう。
 そうして、いつしかバンドは会社だけのものではなくなり、それぞれの地域に密着した、「わが町のバンド」にその形を変えていきました。現在でも月に1回のペースで、何らかの形でコンクールが催されているそうです。
 また、イギリスだけでなくヨーロッパ、果ては世界中へと、金管バンドは急速に広がっていきました。現在、本場イギリスでのそういったバンドの数は、2000団体以上に及びます。
 200年近い歴史があるとはいえ、現在のブリティッシュ・ブラスバンドの編成は、ほとんど当時完成されたイギリスのものと変わりはないようです。金管楽器と打楽器のみのアンサンブルであり、楽器の種類からその担当人数(管楽器で10種類25パート)まで厳密に決まっています。
 そして最大の特徴は、コルネットやユーフォニアム、また現在の吹奏楽ではほとんど使われないテナーホーン・バリトンホーンなどといった「サクソルン属」の楽器で統一されていることです。
 ブリティッシュ・ブラスバンドでは、最高音域から最低音域まで、同じ種類の楽器で演奏するので、合奏ではまるで1台のパイプオルガンを聞いているような、幻想的な深みのあるサウンドを聴くことができます。
 もちろん金管楽器ですから、輝きのある音楽、また激しい曲想はお手のもの。そして、演奏には超絶したテクニックを要するなど、まさに「究極の金管アンサンブル」のひとつの形」といえるでしょう。
       
  ブラスバンドの編成(Wikipedia  「英国式ブラスバンド」より